歯周病と歯みがき
歯周病、口臭の原因の主なものはプラーク(歯垢)中の細菌ですので、プラークを付着させない、プラークに負けない体を作ることが大切で、この予防のために口腔内管理をプラークコントロールと言います。
家庭内における基本は歯磨きですので、歯ブラシは必ず自分の口に合った、大きすぎないものを用意します。
一般的にはバス法が良い磨き方と言われていますが、これは歯ブラシの毛先を歯と歯の間に45度の角度に当て、1~2本ずつを対象に歯ブラシの弾力を利用し、それぞれ20回ほど小刻みに振動させる感じで行いますが、部位に応じて歯ブラシを縦横に使い分けます。
この「バス法」で不十分な場合は、歯間ブラシ、デンタルフロス、糸ようじなどの補助清掃用具を併用し、歯の側面、歯と歯の境、歯と歯の間、舌の表面まできれいに仕上げます。
歯磨剤には清掃効果を高めるために研磨剤、発泡剤、香味剤、薬効剤などが含まれていますが、これらが生み出す使用時の爽快感が「よく磨けている」という錯覚を起こしやすく、歯の磨き残しが多くなるという皮肉な結果になっています。
また逆に長く磨くと「研磨剤が歯面や歯肉を傷つけて歯石は沈着物がつきやすくなる」ことも指摘されています。
ですから爽快感を得たい場合は、先に研磨剤を用いずにしっかり磨いた後、歯磨剤を用いてもう一度磨くのが良いと思います。