乳幼児の歯の異常について
赤ちゃんの口の中に真珠のような愛らしい歯を発見したときの喜び、身内であれば感動ものですが、それは乳児が幼児へと脱皮し始めたことを意味します。
乳歯は上下合わせて20本ですが、時に生まれつき歯の数が不足した「先天性欠損歯」や2本の歯がくっついて1本の歯のようになった「癒合歯」などを認めることがあります。
これらの乳歯の異常は下顎歯列の中央から2番目の前歯によく見られますが、その下に永久歯は欠如していることがありますので、歯科医院でX線検査を受け、歯牙の有無を確認することが望まれます。
永久歯の欠如が将来、側彎症をはじめ、頭痛、肩こり、不眠など、さまざまな不定愁訴の原因になることがあるからです。受け口(反対咬合)や顎関節の異常を伴う片噛み(片側咬合)なども、単なる「噛み癖」にとどまらず、顔や体ばかりでなく心身の歪みをきたすことがあります。