診療内容

乳児の歯について正しく知ろう

 出生から1歳半頃までの乳児の全身的な発育はめざましいものです。同時に、食べることやしゃべることなどで口を使ってなされる機能も、その基礎となる発達がこの時期に起こります。

 歯の生える時期には個人差がありますが、3~4ヶ月早くても遅くても心配はいりません。乳歯で最初に生えるのは下アゴの2本の前歯(乳中切歯)で、およそ生後7~8ヶ月ごろ。

 続いて上アゴの2本が生え、1歳前後には上下4本ずつ乳前歯が生えて「かみかみ」ができるようになります。

 1歳4~5ヶ月頃になると奥歯(第1乳臼歯)が生え、アゴを上下だけでなく左右に動かすことができるようになります。

 1歳6~7ヶ月になると4前歯と乳臼歯の間に先の尖った乳犬歯が生えてきます。そして2歳3~%ヶ月頃第二乳臼歯という大きな奥歯が生え、全部で20本そろって乳歯の噛み合わせは完了します。

 6歳頃まで大きな変化はなく、この時期を乳歯列の安定期とも呼びます。

 幼児の歯をきれいに保つのは、保護者の役目です。